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単身、新製品の生産拠点のタイへ。
そして、成長は加速した。
Profile
S.Y
家庭用機器研究開発部 /
開発第一グループ
2020年入社
ロボット開発の夢に近づくために、大学では精密機械工学を学んだ。入社後は、産業機器の研究開発に携わり、新製品の開発にも取り組んだ。現在では家庭用機器部門に異動し、ミシンの設計を担当。異なる分野で得た経験や知見を今後に活かしたいと考えている。
ロボット開発に携わりたい。
その一途な思いをジャノメで。
幼少期、父から教えてもらったアニメの影響でロボットに興味を持ちました。将来は、産業用ロボットの開発に携わりたいと考えていて、就職活動でもそれを目標に企業研究などを行っていました。そのなかで、産業用ロボットのメーカーの多くは、ロボット以外にも多くの部門があることを知り、たとえ入社しても希望どおりの配属にならない可能性が高いと思っていました。ジャノメの場合は、家庭用機器部門と産業機器部門の2部門で、ロボット開発に携わるチャンスも広がると考え、入社を決意しました。同時に、人物重視の採用方針も魅力でした。また、メーカーの多くは地方に生産拠点がある場合が多く、開発職も地方勤務となるのですが、ジャノメは勤務地が東京。これも背中を押してくれた理由です。
入社二年目にして新製品の開発
苦難のなかで得たものは大きい。
入社一年目、希望していた産業機器部門に配属され、先輩社員を補助する役割をこなしながら、技術や知識を吸収していきました。二年目には、新製品である「自動ねじ供給機」の開発に携わることができました。これは、ねじを自動で整列させ、素早く安定したねじの供給を行う機器で、開発は、ゼロからのスタートでした。組み立て不良や部品の損傷など予期しないことの連続で、試験終了まで苦難の道のり。そこから学んだのは、早道はないということ。一つひとつ丹念に対処することから打開策は見いだせるのだと、身をもって知りました。その後、三年目には、この新製品の生産拠点であるタイに単身で出張。不具合や障害への対策、改善の指示など、新たな問題が発生したとき、その場で自ら考え、対応しました。本当に良い経験で、若手にもかかわらず、重要な役割を任せていただけたことに感謝しています。
ボールペンの機構をヒントに
そんな自由な発想こそ大切。
現在は、産業機器部門から家庭用機器の開発部門に異動して、ミシンの新機種開発に取り組んでいます。自分が設計した機構が採用されたときには、貢献しているという実感がわき、やりがいにもつながります。ただ、機構設計では、なかなか良いアイデアが浮かばないことも多く、そんなときは日常生活の中にヒントがないか、常に意識しながら毎日を過ごしています。そんな中、あるときボールペンの機構をヒントに提案したことがありました。結果的には採用されませんでしたが、自由に発想する楽しさを体感できたのは、私にとっては収穫でした。既成概念にとらわれず、フレキシブルに発想する。これからも、そんなスタンスの技術者でありたいと思います。
My Vision
私は、産業用ロボットの開発に取り組みたいと、ジャノメに入社しました。現在は、家庭用機器の開発部門でミシンの設計を行っていますが、いずれは産業機器の研究開発にまた携わりたいと考えています。ミシンは、さまざまな機構が組み合わされ、複雑な構造となっています。0.01mm単位の規格値を守りながら、それらがすべてスムーズに動作することは、すごいのひと言。ジャノメならではの技術力を目の当たりにする現場で、設計を担当している経験は、これからの私の武器になるはずです。その武器を活かして、より良い産業機器製品を作っていきたい。そんなキャリアビジョンを描いています。
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