ジャノメのミシンづくり

変わらない情熱をもって、変わり続けるミシンづくりを。

1921年(大正10年)、国産化第一号といわれる小型手廻し式ミシンが誕生しました。それは、現在まで続くジャノメミシンの原点となり、日本の家庭用ミシン開発の先駆けとなって、その後国内はもとより世界へと大きく飛躍する日本製ミシンの流れをつくり出したのです。
追い求めてきたのは、精確な針の動きを備え耐久性に優れた、信頼して使えるミシン。人間工学に基づいた使う人に優しく設計されたミシンです。そして何より、妥協することなく「縫い目の美しさ」にこだわり続けてきました。そうした積み重ねによって、「ミシンといえばジャノメ」と、皆さまから評価され、愛される存在となったジャノメミシンのいまがあります。

ジャノメミシン 1921年 パイン500種53型 1954年 320型 1979年

私たちはミシンづくりへの変わらない情熱を持ち続けながら、時代の変化に敏感に反応し、技術を磨き、使いやすさを追求して、ライフスタイルにマッチする新しいミシンの開発を続けてまいりました。その成果として、コンピュータミシンや家庭用刺しゅうミシン、スマホによる刺しゅう機などいずれも日本初となる画期的な製品を生み出し、ご家庭でのソーイングに新しいページを開いてきました。

2001年 2006年 2015年

100年もの間、さまざまな場所、それぞれのご家庭でジャノメミシンをお使いいただいたすべての皆さまに、「ありがとうございます」の気持ちをおとどけしたい。そのために、これからも優れた製品づくりを通じて、皆さまのソーイングライフをさらに楽しく豊かなものにしていただけるよう、暮らしの中で生かされる「もっと良いミシン」を目指して、ジャノメは進んでまいります。

「ミシンのある風景」をいきいきと輝かせるために。

ミシンはひとびとの大切な思い出の1ページを彩ってきました。
幼いころの風景、母がミシンを踏んでいる姿、作ってくれたお気に入りの服。
自身でのソーイングの思い出、できあがりを想像し、つくり、完成させる喜び。
暮らしの中にミシンがあることは、心も生活も豊かにしてくれます。

そんな豊かな暮らしのために、ミシンの開発・製造とともにジャノメが大切にしてきたのがお客様の暮らしに寄り添う活動です。ミシンの販売を始めた100年前から現在まで、ジャノメは一貫して製造と販売の両方を直接手がけてきました。経験豊かな専門スタッフが、購入する前から購入した後まで、ソーイングライフを長く楽しんでいただけるようサポートしています。

ミシンのある風景

さらに、ミシンの魅力を伝える活動として、各店舗で開催するソーイング教室のための教材開発や全国各地で実施されるイベントへの出展、ホームページでの情報発信等を続けています。その活動の広がりとして、気軽にソーイングの世界に触れていただけるソーイング体験型ショップ「ボビナージュ」や、ミシン選びや使い方のアドバイスからミシン修理のご相談まで、ミシンの専門家がお手伝いするミシン総合販売・サービスショップ「ソーイングパーク」を運営しています。「ボビナージュ」も「ソーイングパーク」も、つくる喜びを共有し発信する拠点としてお客様に愛され、定着してきました。

これからも、お客様の暮らしに寄り添う「ミシン」をおとどけできることに誇りを持ち、お客様の声に耳を傾け、毎日が楽しくいきいきと輝くようにと願いながら活動を続けてまいります。