夏向けの素材の縫い方

プールや海に行く機会が多い夏に向けて縫う機会が多くなる、ビニール素材やナイロンなど。

オススメの押さえや取り扱いの注意点をご紹介します。

 

ビニール(PVC)、ビニコ、ラミネート

ビニコ、ラミネートは布の表面にラミネート加工を施した生地のこと。
ビニールと同様に加工された面には防水性があり、汚れに強いのが特徴です。

ビニコ、ラミネートには
大きく分けて「ツヤなし」タイプと、「ツヤあり」タイプがあります。

さらっとした触り心地の「ツヤなし」タイプに比べて、
「ツヤあり」タイプやビニールは押さえや針板にビニール面が貼りついて
布が送りにくくなることがあるので、布送りをスムーズにする押さえを使用するのがオススメです。

 

【オススメの押さえ】

●上送り押さえ

下から布を送る送り歯に加え、上からも布を送るので、
ビニール以外にも、レザーやキルト等の厚手の生地もスムーズに縫えます。

※上送り機構が付いているミシンに使います。

 

●送りジョーズ

上下で挟み込みながら布を送るので、布送りしにくい素材もスムーズに縫えます。

※上送り機構が付いていないミシンに使います。

※送りジョーズをご購入の際は、お持ちのミシンに対応しているものをお選びください。
詳しくはこちら (アクセサリーについて) (ミシングループ表)

 

●レザー押さえ

特殊樹脂で作られた押さえが滑りにくい素材の布送りをスムーズにします。

※レザー押さえをご購入の際は、お持ちのミシンに対応しているものをお選びください。
詳しくはこちら (アクセサリーについて) (ミシングループ表)

 

上記の押さえにかえても生地が上手く送れない場合は、ビニール面が角板に貼りついている可能性があります。
生地の手前を少し浮かせて針板から離して縫うと、縫いやすくなります。

 

【その他ポイント】

縫い進みにくい素材なので、
縫い目のあらさは通常よりも少しあらくするのがオススメです。

 

【取り扱いの注意】

●熱に弱いので、縫い代をわったりする場合は、アイロンを使わず、
手アイロンをしたり、ヘラやコロコロなどの道具を活用しましょう。

 

●マチ針を使うと、
針を刺した穴が残ってしまうので、生地を固定する場合はクリップを使用しましょう。

 

ナイロン

汚れにくく速乾性があるのが特徴です。
軽くて摩擦に強いため最近ではエコバッグなどによく使用されています。

 

【縫う際のポイント】

●薄手のナイロンは縮みやすいので、糸調子は弱めに設定するのがオススメです。

●生地が滑りやすいのでミシンに取り付けられるワイドテーブルがあると、縫いやすくなります。

 

【取り扱いの注意】

●ナイロンは熱に弱いので縫い代を割ったり、折り目をつけるときは、
手アイロンをしたり、ヘラやコロコロなどの道具を活用しましょう。

アイロンをかける場合は、温度設定を低温(80~120度)にし、あて布をします。

 

●待ち針を使うと、針を刺した穴が残ってしまうことがあるので、
生地を固定する場合はクリップを使用しましょう。

 

作品例

ペットボトルケース
サコッシュ
エコバッグ

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