薄物縫い
暖かい季節に向けて縫いたいローンなどの薄い布。
いざ縫ってみると、縫い縮みが起きてしまったり、布が針板に食い込んでしまったりと、縫うのが大変なイメージがありませんか?
薄物縫いのポイントを覚えておくと、布の選択肢が増え、作品づくりの幅が広がります。是非お試しください。
ミシンの基本的な設定
※本番の布を縫う前に試し縫いをしましょう
●針…9番~11番
●糸…ポリエステル90番
薄い布に太い針や太い糸を使うと、食い込みや糸調子不良などにつながります。
薄い布を縫うときは、細い針と糸を使用します。
●縫い目のあらさ…小さく(2.0程度)
●糸調子…通常より弱く
薄い布を縫うときに、縫い目のあらさが大き過ぎたり、糸調子が強過ぎたりすると、シワがよる原因となります。
●押さえ圧…通常より弱く
薄い布を強く押さえてしまうと、布に跡がついたり傷ついてしまう可能性があるため、押さえ圧を弱めに設定します。
薄物縫いのポイント
ミシンによって仕様が異なりますので、お持ちのミシンにあった方法を試してみてください。
●直線専用針板を使う
通常の針板は針がジグザグ縫いなど、針が横にも動けるように針落ち穴が横長ですが、
薄い生地や柔らかい生地を縫うと食い込んでしまうことも…。
直線専用針板は、通常の針板よりも針が落ちる穴が小さいので、薄物が針板に食い込みにくいです。
また、針が布に刺さるときのバタつきがおさえられ、キレイな直線に仕上がります。
●針位置を変える
針位置(縫い目の幅)を左に設定します。縫い目が安定し、布が食い込みにくいので薄物縫いに適しています。
●布の下に薄い紙を敷く
布の下にトレーシングペーパーやハトロン紙など薄い紙を敷いて縫います。縫った後は紙を破りとります。
●端から縫わない
布端ギリギリから縫うと、縫い始めの布が針落ち穴に食い込みやすいです。
布端から5㎜程入ったところから縫い始めると、縫い始めの食い込み防止に効果があります。