ファスナー押さえ

ポーチなどの小物からお洋服まで、幅広く使用されるファスナー。
ファスナー付けは難しいイメージもあるかもしれませんが、一度縫い方を覚えれば、様々な作品に応用できます。
ファスナーも様々な種類が市販されていますが、今回は一般的なビスロンファスナーでポーチや小物づくりをする場合の方法についてご紹介します。

ファスナー押さえの種類

ファスナー押さえにはミシンの種類によって2種類のタイプがあります。
お使いのミシンに合わせて選んでください。

左側のタイプは押さえホルダーに取り付けるピンを変えることでファスナーの両側を同じ方向から縫うことができます。
※このタイプの押さえを使用する場合は必ず中基線の直線で縫います。

左側のピンに取り付け
右側のピンに取り付け

 

右側のタイプは針の位置を変えることでファスナーの両側を同じ方向から縫うことができます。

針位置:左
針位置:右

 

押さえの位置や針の位置を変えずに、布の向きを変えて両側を縫うこともできますが、
左右で異なる方向から縫うと形が歪んでしまうことがあります。

縫う方向を揃えることで形が歪むことなくきれいに仕上げることができます。

ファスナーの各部名称

ファスナーの上耳、下耳の処理

①真っすぐ
端に別の布をつけたり、ファスナーを平面的に使うときに。
 

②斜めに折る
本体の一番上に付けるときに。テープの重なりが少ないので、初心者さんにオススメ。

 

③直角になるように折る
本体の一番上に付けるときに。②よりも端がすっきりするので、仕上がりがキレイ。
テープの重なりが多く縫いづまりやすいので、縫い始めは注意が必要。

 

【折り方】
真っすぐに折った後、内側から外側に向かってもう一度折ります。

 

ファスナーの付け方

ポーチなど、本体の一番上に付けるときの付け方の一例をご紹介します。

【1】ファスナーの左側に布を縫い付けます。

①ファスナー押さえの右側のピンを押さえホルダーにセット、または針の位置を右にセットします。

 

②布とファスナーを中表に重ねて待ち針などで仮止めして縫います。
ファスナーは閉じている状態で縫い始め、スライダーが近づいてきた辺りでミシンを一度止め、
スライダーを移動させてファスナーを開いてから端まで縫います。

 

※縫う位置の目安はテープの織りが変わった箇所。
務歯に近すぎる位置を縫うとスライダーが動かなくなるのでご注意ください。

 

【2】ファスナーの右側に布を縫い付けます。

①ファスナー押さえの左側のピンを押さえホルダーにセット、または針の位置を左側にセットします。

 

②布とファスナーを中表に重ね、【1】と同じように縫います。

 

【3】布をめくり表側から縫います。

【1】【2】と同じく縫う方向を揃えて縫います。

 

作品例

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