中野 ユカリ先生 – オートクチュール1000ここが魅力!

中野 ユカリ先生

中野 ユカリ先生

洋裁教室couturier(クチュリエ)主宰。
2002年、子供服中心の洋裁教室オープン。2011年に改名リニューアルし、大人の女性のための洋裁レッスンを実施。アパレルで流通する、薄くて柔らかいが一般的には縫いにくいとされる生地も作品に取り入れている。著書は「大人の日常服」(日本ヴォーグ社)など多数。

WEBサイト https://linktr.ee/couturier_sewing
インスタ   https://www.instagram.com/couturier_sewing/

今のお仕事についてお聞かせください。

始めたのは2002年頃で、ママ友を集めて家で教えました。
短大の被服科で学んだのですが、とても厳しくてミシンを見るのも嫌になり、卒業後はミシンと離れていました。結婚して女の子が生まれ、買うと高い子供服から作り始め、そのうち自分の服も作り、と徐々に本格的になっていきました。。当初は学校のやり方でやっていたのですが、「何か面倒くさいな」と思って(笑)。別に学校へ行っているわけでもないので、面倒な部分をどんどん省くようになり……今や「早ラクソーイング」がモットーです。
学校の逆を行っていますが、学校でそういう思いをしたから、今がある。私のソーイングがうけている理由は、お仕事をされているなど、皆さん忙しくて時間がない中で、早く簡単にササッと洋服ができるというところかも。時代にも合っているのかもしれません。

作品の特徴、デザインする上でのこだわりを教えてください。

本も教室も初心者向けなので、簡単に、あまり時間をかけずにできるけれど、ちょっとしゃれたデザインを心掛けています。シンプルで、何年たっても飽きがこないデザインですね。
手づくりの服って生地次第のところがあって、生地が変わると印象が変わる。生地が変わっただけで、違う服に見えたりもします。やはり生地が大きなポイントなので、素材選びを売りにしています。
一般的な洋裁教室は、技術が売りというところが多い。特に年配の方の洋裁教室は技術志向。私が通った洋裁学校の先生もおばあちゃんの年齢だったので、デザインというよりもまずは技術で、それも面白くない理由でした。技術は何とかなるけど、生地選びは重要なのに意外に盲点になりやすい。シンプルなデザインでも、生地がよければ、今でいう“高見え”もします。

オートクチュール1000についてお話しいただけますか。

まず見た目が、カッコイイと思いました。生徒さんもそう言っています。黒ですものね。今、家電も黒いものが多い。もともと自分も黒が好き。生徒さんの中で「昔、まだ足踏みミシンの時代って黒が多かった」という話も出ました。今は逆に黒が新鮮なのですね。
使い心地もよかった。普段あれこれ使っていますが、ボタン位置をはじめ、使い方はほぼ一緒、糸かけも変わらない。だから、使いやすさもほとんど変わらないと思ったけれど、オートクチュール1000の方が、滑らかというかスムーズというか、とても縫いやすくて、音も静かですね。生徒さんにも何人か試してもらったけれど、すごく縫いやすいと言っていました。
また、ボビンがちょっと大きめだから、たくさん巻けるので、いっぱい縫うときにいい。自動糸切り/フットコントローラーも便利。これも生徒さんですが、ボディが黒だと待ち針がよく見えると言ってました(笑)。黒い鋳物製ボディで、ザラザラっとした感触なので、滑りがいいというか、布の送りがいい感じですね。

オートクチュール1000でどんな生地を縫われましたか。

『ミセスのスタイルブック』という文化出版さんの仕事がきて、コートを縫いました。あとはスカートも作ったかな。Bobinageさんで今度やるワークショップ用もこれで。生徒さんにも何人か使ってもらいました。
生徒さんで、普通は難しいテロテロの生地、薄手のポリエステル地などを上手に縫っていた人もいました。職業用ミシンは、厚地もいいけれど、薄地こそいいですね。うちは教室で生地を買って、自宅で作るのもOKですが、薄地を買った生徒さんは、自分の家の家庭用ミシンだと縫えないからと、ここへ来て縫っているくらいです。

どういった方にお勧めですか、初心者でも使えますか。

使えると思いますね。職業用の方がパワーもあるし、安定感もあるし、縫い目が本当にきれいなんです。それも、うまいからきれいではなくて、誰が使ってもきれいに縫えるようになっているんです。
昔の職業用ってちょっと難しそうなイメージでしたけれど、今はスピードもゆっくりに設定できる。初心者さんは、職業用ってすごく速いと思っているみたいで、ダダダッと工場の人が使っているイメージが強いようで、そんな速いスピードについていけないとよく言うんですよ。だけど、スピード調節も簡単だし、あくまでも家庭用の職業用ですから。
オートクチュール1000は、ベテランやレベルアップをめざす方にはもちろんですが、やる気のある初心者さんにもお勧めですね。

ソーイングの魅力についてお聞かせください。

40代、50代と年齢を重ねていくと、何を着ていいかわからないという人が多い。もう若い子が着るようなファストファッションは着られないし、かといって、おばちゃんの服はまだ買いたくない(笑)。そういうふうに思うことが多いのです。だから、そういう世代こそ、ソーイングがお勧め!本当はパターンを書けると一番いいけれど、今はいい洋裁本もたくさん出ているし、気に入ったデザインがあれば、好きな生地で、好きな形で作れる――。そうすると、自分だけの結構オリジナリティーのある服が作れる!そういうおしゃれを楽しめたらいいんじゃないですか。
あとは、自分だけの1着が作れるところだったり、縫う楽しさとか、できあがったときのうれしさ、できあがった服を着たときにワクワクしたり……。人に褒められてうれしかったと言う方も多い。買った服を褒められるより、自分で作った服を褒められる方がうれしいみたい。作るのはもちろん楽しいけれど、その後で自分で着られるというところが、趣味としてすごくいい。
そして、何せ安上がり(笑)。あまり安い生地ってお勧めしないですけれどね、値段なりの出来栄えになったりするので。ただ、高級ないい生地を買ったって、服を買うよりは安いわけです。何万円も出してワンピースを1着買うんだったら、その半分くらいでできてしまえば、またもう1着作れたりする。ハイブランドの残布などが日暮里(東京)へ行くと売っていたりするので、それをうまく使って作ると、オリジナリティーのあるいい作品ができるし、絶対に人とかぶらないのもいいところ。

初心者の手づくりは、ちょっとダボッとしたイメージが多いですが……。

そう、手づくりというのがわかるというか、そういう感じが多い。今は、おしゃれな洋裁本もたくさん出ていますが、私がデザインする時は、着たときにちょっと細く見える、というのは一応意識します(笑)。スッキリ見えるようにと言いますか……。私の本では40、50代ぐらいをターゲットにしているので、あまりピタピタにならない、腕がもろに出ちゃうといったものではなくて、何かうまく隠しながら、でも、スッキリ見えるよ、みたいなデザインは多いかもしれないですね。

そういう意味でも、先生の作品は素敵ですね。本日はありがとうございました。

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ハンマートーン塗装
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